アイマスオタクの自分がなぜWUGに魅せられたのか? 出会いから解散後の思いを綴る

自分の記憶を風化させないために初めてブログを書きます。

拙書長文にお付き合い頂ければ幸いです。

Wake Up, Girlsとの出会い

 自分は所謂アイマス専門オタクというタイプでアイマス以外のアニメや他コンテンツはほとんど見ないし知らないというタイプの人間だった。

当時WUGは名前こそ聞いたことはあるがアニメは見ていないしメンバーについても全く知らない状況。

つなげてくれたのはこのラジオだった。

かな&あいりの文化放送ホームランラジオ! パっとUP

ch.nicovideo.jp

とある宗教上の理由で歴は浅いが埼玉西武ライオンズファンである私は本ラジオを

初回から視聴しておりパーソナリティの永野愛理さんがWUGというユニットのメンバーであるという事実だけは知っていた。

2017年の5月頃だったと思う。

「そういえばフレ畜の愛ちゃんは知ってるけどアイドルやってる愛ちゃんは見た事無いな?」

ほんの気まぐれでそう思い立ちYou Tubeで動画を検索したのが始まりだった。

そこで目に入ったのは2ndライブで披露された『ジェラ』の動画だった。

当時の私はこの曲がライバルユニットであるI-1ciubの物とは知る由も無かったが

その歌唱と彼女たちの情熱的なダンス、そしてセンターの吉岡茉祐さんの歌声に魅せられた。

 

折よくこの頃、彼女たちの箱番組 WUGちゃんねる!が始まって間もない頃で

継続視聴し始めた私は彼女たちに徐々に引き込まれていく事になる。

当時は無自覚だったが何故自分がここまで彼女らに魅力を感じていたのかその答えが既にそこにあったわけだが、それに明確に気づいたのはSSAファイナルライブの直後まで待つことになる。

ch.nicovideo.jp

ちなみにこのWUGちゃんねるは3月末日で閉鎖されるとの事。

読者で未見の方は是非今のうちにご覧いただきたい。

 

新章アニメ放映から初のライブ参戦

9月にアニメの一挙放送があり、ここで初めて旧章のアニメと劇場版を見た。

とやかく作画どうこうという悪評が目に入っていたが私からすればリアリティがあり東北を舞台にしたメッセージ性の強いシナリオに感銘を受け充分面白かった。

劇場版ラストのBtBのシーンの美しさは必見である。

新章の放映に先立ち私はなんだろうと新章のアニメは応援すると決めていた。

自信のポリシーとして不平不満は必ず誰かが代弁してくれるのでとにかくいい事だけを呟こうと決めていた。

特に当時の新章を取り巻く状況には絶対にそれが必要だと感じていた。

しかしアニメ後半の時期に私自身がプライベートで抜き差しならぬ状況に陥り、

ほとんどツイッターに浮上できなくなってしまう。

当時私のポジツイートにまで熱心にRTしてくれた古参のワグナーさん方は

「とうとう切ったなコイツ」と思われた事だろう。

大変申し訳なく思う。

 

そしてとうとうこの日がやってくる。

私のWUGライブ初参加のWake Up, Girls!Festa. 2017 TRINITY

f:id:DIOP:20190312164851p:plain

今だから正直に言う。

あの当時私が抱いた感想は盛り上がりに欠ける…だった。

まだFC会員ではなくチケットも遅く取った私は幕張メッセ会場の最後方の席。

まわりの参加者も恐らく似たような参戦事情だったのだろう。

コールはほとんど無く、トロッコで演者が近づいてもサイリウムは振るものの声援をかける人はほぼいないような状態だった。

アイマスライブの盛り上がりの環境に慣れきっていた自分にとって衝撃だった。

じゃぁもうライブには行かないのか?というとそうでは無い。

自分はこれはもっと応援して盛り立てなきゃ駄目だと思った。

帰宅後に即FCに入会、そして周りのアイマスPに会うたびにWUGを布教していくことになる。

自分に近しいPは記憶されてる方もいるかもしれない。

私はこの時こんな文句を使って布教していたはずだ。

 

終わるかもしれないから頼む!」と、

 

半分本気、半分冗談。 それが現実になるとも知らずに。

 

突然の解散発表

2018年のソロツアーを仕事の事情で行かなかった(今思えば万難排してでも行くべきだった)私はGreen Leaves Fesに参加した。

f:id:DIOP:20190312182506p:plain

既にFC会員になっていた私はアリーナ真ん中のトロッコ最前列を引き当て

それはもう滅茶苦茶に楽しかった。

この頃には曲はほぼ学習できていたし周りのワグナーの熱量の高さも相まって

「最高にハイってヤツだアアアアア」状態である。

流石に頭に指突っ込んでグリグリは出来ないが。

特に中々披露されないと聞いていた「セブンティーン・クライシス」「プラチナサンライズ」が聞けたり、3rdの円盤であまりのかっこよさに昇天しかけた「outlander rhapsody」が聞けたりと満足度最高のライブだった。

通路挟んで対面の席にいた知り合い曰く相当気持ち悪い顔になってたとか。

最高に高まった気分を胸にさぁ! 5thツアーの情報はまだかと心待ちにしていた時

遂にこのメールが届いた。

f:id:DIOP:20190312184218p:plain

ツイッターで情報が拡散されており既に解散の事実を知った後だったが、

それでもこれほど開きたくないと思ったメールは初めてである。 

凄まじくショックを受ける反面、心のどこかで「やはりな」という思いがあった。

残念ながら商業的には成功とは言えない新章の事や、私自身は楽しかったが

完全に席が埋まり切らなかったFesの状況を見るにつけやはり解散せざる得なくなってしまったのかと思った。

HOMEツアーに参加するまでは。

 

HOMEツアーへ

f:id:DIOP:20190312233654p:plain

HOMEツアー最初に参加したのは PARTⅠStart It Up,千葉市原公演の夜の部。

度肝を抜かれるとはこのことか。

WUG7人のパフォーマンスは解散を控え沈む様な様では無かった。

むしろ最後だからこそワグナーに最高のライブを届けようという気迫を感じた。

気迫を感じたのはWUG運営もだった。

今までのツアーでは考えられなかったLEDを利用した階段付きの豪華なセット。

とても解散を控えてるユニットに対するお金のかけ方では無い。

最後だからこそ最高の物を届けようという運営の気概を見た。

 

そしてこのHOMEツアーは回を重ねるごとに文字通り「最高を更新していく

それはWUG7人の彼女たちだけでなくワグナー自身もそうだった。

企画コーナーこそあるもののそれ以外セットリストは変化が少ないにも関わらず

毎公演ごとに演者のパフォーマンスも見る側の声援も熱量が上がっていく。

今思い出しても異常な現場だったと思う。

そして驚くべきはWUGとワグナーとの近さ。

どの公演でも彼女たちは会場の通路を所狭しと走り回りワグナー達の近くにまで来てくれた。

ちなみに私はPARTⅠ大宮公演千秋楽で山下七海さんと奥野香耶さんのお立ち台最前を引くという栄誉に預かった。

ブルーレイで確認できるのは間違いなくなんともお恥ずかしい限りである。

ご覧いただければわかると思うが、そんじょそこらのライブの近いとは次元が違う。

手を伸ばせば頭を撫でる事もできるであろうその距離感は彼女たち、そして運営のワグナーに対する絶対の信頼が無ければできない事だ。

 

そして私は今こう考えるのだ。

彼女達はワグナーとの絶対の信頼があるからこそ解散を決断したのではないか?と。

 

何故Wake Up, Girlsは解散するのか

「WUGの客は太い」

 

私がHOMEツアーを通して抱いた率直な感想である。

私が今まで、そしてこれからも主現場であるアイマスは母数で言えばWUGと比べるまでもなく圧倒的な多さであり、また強さの源でもある。

しかしWUG同様の熱量でアイマスに向き合ってるPが全体の何割を占めるのかと言われればそれはWUGの方が大きく上回っていると断言できる。

母数が多いのだから当たり前だと言われれば否定はできないが…

ましてWUGの道のりは決して平坦では無かった。

商業的な面もそうだし、風評的な側面でも所謂アンチを抱えていた。

アイマスも決して平坦では無いし様々な問題を抱えてはいるものの

コンテンツとしては現状拡大の一途を辿っており総体で見れば順風であると言える。

このような逆風の状況下にあるにも関わらず、尚WUGを選び付いてきてくれるワグナーに対する信頼感が前述した「近さ」に結びついてるのだろうと思う。

そしてこれは彼女たちのMCでも度々聞いた「数ある中からWUGを選んでくれてありがとう」という言葉に集約されている。

 

しかし「絶対の信頼」は得てして「甘え」にも繋がる。

予測でしかないが私は彼女たちにはWUGを存続するという選択肢があったのではないかと考えている。

アニメコンテンツは商業的に上手くいかなかったにせよ、ライブコンテンツとしての彼女たちの活動はツアー規模ならば一定の集客を確保していたし物販も限定商品は軒並み完売。

採算ラインは十分確保できていたように見受けられた。

アイドル声優ユニットとしてワグナーと共に細く長く続けていくという選択肢もあったように思う。

しかし彼女たちはその選択肢を選ばなかった。

恐らく彼女たちはそれではいずれ自分たちの声優としての成長が止まると考えたのではないだろうか?

だからこその「KADODE」なのだと私は想像している。

今まで付いてきてくれた絶対の信頼で結ばれたワグナーと決別する。

恐ろしい程の勇気のいる決断だったはずだ。

 

そしてPARTⅡ 横須賀公演千秋楽 

聖地 埼玉スーパーアリーナで開催されるファイナルライブの発表。

この時私は恐らく初めてだったと思う。

彼女たちの最初で最後の「わがまま」を聞いた。

吉岡茉祐さんは「申し訳ないけれどワグナーさんの力をお借りしなければならない」と

私は必死だった。

 

SSAへの道

埼玉スーパーアリーナのキャパシティを埋める。

過去のWUGの動員実績から考えてかなり無謀な挑戦だと当初は思っていた。

ましてや開催日は平日の金曜日である。

とにかく一人でも多くファイナルライブに来てくれる人を探さなければと

動き出した。

年末恒例の忘年会の自己紹介の席では「自分の紹介なぞどうでもいい!」と言い放って

WUGのタオルを掲げてSSAの宣伝をし、とあるカラオケではアイマス曲オンリーの中

唐突に「タチアガレ」を熱唱したりと。

極めつけは

f:id:DIOP:20190312225631p:plain

アイマスのかなりデリケートな話題に触れたツイートが思いのほか伸びたため

リプでSSAファイナルライブの宣伝。

話題が話題だっただけに自分でも空気読めてなさすぎるとも思ったがなりふり構ってられなかった。

中にはかなりうざったらしいと感じた方も大勢おられたと思う。

この場を借りてお詫びしたい。

リンクを踏んでもし一人でも参加した方がおられたとしたならこの上ない喜びである。

これら宣伝効果もあってか最終的には私で6連番 私といつもツアーを一緒に回ってくれた連番協力者の人で5連番 

あわせて11人 内、初参加が9人でファイナルライブに臨む事になった。

私のごり押しにも近い勧誘に乗ってファイナルライブに参加してくれた9名には本当に感謝の言葉しかない。

改めてお礼申し上げたいと思う。

ありがとうございました!!

そしてこういった勧誘を他のワグナーも精力的に行っていた。

HOMEツアーで話を聞いたワグナーの中にはまだ誰も決まってないけどとりあえず

7連番を確保したとのたまう猛者にゴロゴロお会いした。

平日のSSA、掃ける保証などこにも無いにも関わらずである。

彼らの情熱には圧倒されるばかりだった。

そしてSSA当日 ワグナーの努力が無駄でなかった事が証明された。

 

Wake Up,Girls FINAL LIVE ~想い出のパレード~

f:id:DIOP:20190312235211j:plain

200LVの席上でWUGグリーンで染まった客席を見て開幕から泣いてしまった。 
サイリウムで染まるSSAの光景は何度も見慣れた物だったはずなのにこんなにも見え方が違うのかと思った。

語りだせばキリが無いため抜粋するが、

開幕はやっぱりそうだよね「タチアガレ」からボルテージは最高潮

もう二度と聞けないと思っていたキャラソンメドレーでちゃんと近くまで来てくれた。

7人ともプリンセスな最初で最後の「HIGAWARI PRINCESS」

そしてHOMEツアーで聞くことが叶わなかった「さようならのパレード」

彼女たちの門出を祝福する歌。 その歌詞に込められた意味を想うと涙が溢れて止まらなかった。

パレードで送り出したと思ったらアンコールでまさかの「SHIFT」

ここでそれやる!? でもWUGらしい。

これで顔も心も一気に笑顔になれた気がする。

ダブルアンコールで彼女たちの想いが詰まった「Polaris

LaLaLaの大合唱で一つになった空間は本当に美しかった。

彼女たちからの最後の手紙。

ワグナーに対する最後のメッセージしっかりと受け取りました。

この手紙はファミ通のライブまとめレポートに全文掲載されてるため是非目を通して頂きたいと思う。

こんな美しい文章の手紙なんて滅多に読めないから。

www.famitsu.com

 

そして本当の最後 トリプルアンコールの「タチアガレ」

最後のまゆしぃのソロと煽り、そして全力全開の「タチアガレ」のコール

二度と忘れることは無いと思う。

 

最後のお見送り会、わずか数秒の通り過ぎる間に私が彼女らに投げかけた言葉は

「お疲れ様」でも「ありがとう」でもなく「頑張って」だった。

 

襲い来るWUGロスそして翌日のアイマスライブ

私はワグナーであると同時にP(プロデューサー)でもある。

翌日の9日と10日はアイドルマスターシャイニーカラーズ(以降シャニマスと表記)の1stライブが控えていた。

なんとWUGの最後を見届けた直後にシャニマスの初めてを見届けるという

なんとも形容しがたい状況になっていた。

当初私は初日公演が夕方18時開演のためにそれまでにシャニマスの楽曲の予習をしようとしていた。

ところが実際の私はWUGの曲をスマホでエンドレスで聞きながら沈んでいた。

どうにか重い腰を上げてライブビューイング会場へ行き目にした初々しいシャニマスの演者さん達。

そこには私がWUGに感じた魅力と同種のモノがあった。

短い言葉で表現すなら「絆」や「家族」

f:id:DIOP:20190313005640p:plain

シャニマスPの怒りを買うのを承知で申し上げるが

彼女たちのパフォーマンスは昨夜見たWUGに比べればまだまだ拙いと感じた。

当たり前だ。 僅か一年未満と六年では経験も練習量もまるで違う。

しかし彼女たちはとにかくひたむきで真摯で何よりも一生懸命だった。

そして最後の挨拶を聞きユニットごとに強い「絆」で結ばれている事がわかった。

この一年を1stライブに向けて共に頑張って来た仲間との絆。

その姿がWUGと重なって見えた。

彼女たちも素人同然(厳密に言うと1名だけ違うが)から7人揃ってデビューし六年間ずっと一緒に戦ってきた仲間であり誰よりも固い絆で結ばれていた。

それはツアーの名称にも表れている。 HOMEと。

成程自分は彼女たちの関係性、誰よりも強い絆で結ばれた姿に魅かれていたんだなとこの時ようやく気付くことが出来た。

私はWUG結成当初の頃を動画などでしか知らない。

比較的早い段階でWUGを、あの7人に出会う事ができたがそれでも

もっと早ければという後悔は残っている。

だからこそ今度はシャニマスの彼女たちをきちんと初めから応援してあげねばと

心を新たにした。

ホテルに戻った私は早速シャニマス楽曲の予習をしようとするのだがここで

問題が起きた。

更新は来そうにないと思っていたWUG7人のブログが深夜突如更新されたのである。

 

うん…まぁ…仕方ないよね。 ゴメンよシャニマス

 

最後にWUGだった七人の門出に向けて

Wake Up, Girlsは解散した。

残念だがこれは事実だ。

だがWake Up, Girlsだった彼女たち7人の歩みが止まるわけでは無いし

むしろこれからだ。

 

WUGは他の声優ユニットと大きく違う点が一つある。

彼女たち7人はデビューした時からWUGだった。

だからWUGではない声優の自分を知らないし体験していない。

他の声優ユニットは一部デビュー同然という人もいるだろうが大抵はプロの声優になって声優としての活動を経てからオーディションに受かりユニットとして活動する。

もちろんWUGだった彼女達7人も当初から一般の声優活動はしてはいるのだがそこには必ずWUGというバックボーンが存在していた。

 

今彼女たちにそれは無い。

不安だし怖くないわけが無いのだ。

 

だからWUGが終わった今だからこそ彼女たちを支えていく必要がある。

ワグナーの本当の真価が問われるのは3月8日ではなく3月9日以降なのではないか?と。

 

自分は石油王でも無ければ時間を自由に使える身分でもないが

手の届く範囲で彼女たち7人を今後も応援していきたいと思う。

 

ここまで読んでいただいたワグナー諸氏に心から感謝いたします。

最後に「ありがとう」でも「お疲れ様でした」でもなくこの言葉で締めたいと思います。

 

「これからもよろしくお願いします」

 

そして最後に、

ありがとう! Wake Up,Girls! また会いに行くよ!!

f:id:DIOP:20190313015346p:plain

 

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp